知り合いから聞いた話で素敵な話があるのでご紹介します。

知り合いの息子さんが結婚を決めて入籍した日のことです。
息子さんたちは二人だけでお祝いをしようと食事に行きました。
場所は上野の山にある趣のある日本料理の“韻松亭”です。
私達も時々利用しますが、雰囲気も良くお料理の味、量ともに満足できるお店です。
個室もありますが、少人数だったら坪庭が見えるカウンターも居心地が良さようです。

二人は一生一度の大切な記念日に、カウンターの席に座り楽しく話をしながら食事をしていたそうです。
しばらくするとお店の人が
「今日は何かお喜びの日なのですか？」と聞いてきたそうです。
おそらくその会話の中に「結婚」「入籍」「将来」などという言葉があったのかもしれません。
二人は
「はい。今日、籍を入れてきたんです。入籍の記念日なのでここで食事をしているんです。」
「そうですか！それはおめでとうございます！」
二人は照れながら
「ありがとうございます。」と言って、それでその会話は終わりました。

それからしばらくすると、お店の人がシャンペンを持って現れ、カウンターのお客様に向かって
「皆様、お食事中失礼します。こちらの若いお二人は今日入籍をなさったそうです。私どものお店で皆様が同席なさったのも何かのご縁でございます。よろしければご一緒にお祝いをしていただけませんか。」
と言いながら、カウンターのお客様全員にシャンペンを配り始めたそうです。

お客様が口々に「ご結婚おめでとう！」「おめでとうございます。」「末長くお幸せに！」と声をかけて祝ってくれたのだそうです。
思わぬお祝いに二人は大感激！大変喜んだのは言うまでもありません。

お店の粋な計らいも素晴らしいですし、お客様の温かい気持ちも素晴らしいですね。
お幸せに！！